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浦安の課題としてあげられた「高齢化と孤立」とファッション(よそおい)を繋ぐプロジェクト「拡張するファッション演習」がスタートしました。西尾美也(美術家/東京藝術大学准教授)と林央子(著述家/編集者/研究者)に加え、ファッション研究者の安齋詩歩子をリサーチャーに迎えました。表現すること、自分であること、生きることそのものでもあるファッション(よそおい)から、浦安で生活する高齢者を含めた多くの世代へのアプローチを続けていきます。本年度は、ファッションを「創造的な対話」と考える西尾美也と林央子の取り組みに共鳴した専門家たちが外部講師として参加し、多様なレクチャーやワークショップをおこないました。
インタビュー〜リサーチ編〜インタビュー〜振り返り編〜はこちら)

まちなか展示「浦安するファッション」 西尾美也+L PACK.
会場|CUT CLUB Top one、accorto、ばんば美容、UPPER CUT、SILVIA
展示「浦安するファッション」は、「拡張するファッション演習」の一環として西尾美也とL PACK.(エルパック)のコラボレーション企画として実施されました。
中町地域のまちに根付いた理髪店と美容院5店舗にご協力いただき、市民の装いにまつわる服やもの、それらにまつわるエピソードが展示されました。高齢者を含む、たくさんの世代が利用する場である理髪店と美容院で、みなさんと一緒にそれぞれの生活に寄り添うファッションについて考える場がひらかれました。

▲ばんば美容(入船4-18-10)
▲左:accorto(入船4-17-26 1F)  右:CUT CLUB Top one(入船4-1-8)
▲右:SILVIA(入船4-10-26 金子ビル102) 左:UPPER CUT(入船4-10-1 Y-2 1F)

〈活動中に行ったレクチャー / ワークショップ〉

高齢化と孤立の課題を軸に、対話としてのファッションという視点からレクチャーやワークショップを行いました。
ワークショップレポート1〜2限目3〜4限目+課外授業はこちら)


レクチャー「拡張するファッション演習」2023年8月26日(土) 場所|文化会館

ファッションに関する市民参加型プロジェクトについての多様な事例や、さまざまなアーティストの活動を紹介するとともに、ひととひとの対話を促すファッションという観点から、この課題についての思考を深めました。


「あそびを装う」2023年10月20日(金) 場所|市民プラザWave101

デザイン、アート、ファッションなどの領域を横断的に活動する2人組ユニットBIOTOPE(ビオトープ)をゲストに、ファッションをあそぶ可能性について考えるレクチャー&ワークショップ。暮らしに身近なアイテムを使い、オリジナルバックづくりを行いました。


「循環する社会へ」2023年10月27日(金) 場所|市民プラザWave101

服と人、環境などの関係から、ファッションの未来を予感させる店舗を営む方(ゲスト:矢野悦子さん、北原一輝さん、石井大彰さん)をゲストに迎え、衣服とファッションをつくる人・売る人・着る人の循環をともに考えるトークイベント。ファッションが、生きることの多くの場面に関連していることを改めて学ぶ機会となりました。


「魂のもうひとつの皮膚」2023年11月3日(金・祝) 場所|市民プラザWave101

限界集落を拠点に、農作業にいそしむ村人を理想のモデルとするデザイナー居相大輝さんをゲストに迎えたレクチャー&試着撮影会。世代や立場の壁を越え、i a i / 居相の服を試着しながら交流を深めました。65歳以上の市民モデルも募集し、新浦安駅前で撮影会も行いました。