日本とウガンダでの活動により、土地の個性を活かす建築を目指す建築家・樫村芙実(かしむら ふみ)がディレクションする当プログラムは、建築家・蓮溪芳仁(はすたに よしひと)と東京藝術大学建築科・樫村研究室がチームとなって取り組んでいます。

浦安市の環境や構造物、人々の行動などを解体・分析することで、地図情報だけでは得られない情報を見い出す新たな視点を探っていきます。眼で見て、手肌で感じた場所や空間を記述する彼らのリサーチは、観察と制作を繰り返し、場所との対話を試みることで、課題そのものをほぐしていきます。それは結果ではなく過程をおもしろがり、まちを眺める方法といえるかもしれません。そのような特徴を活かし、昨年度は「ミチニワと観測所」と題して〈防災〉と〈水害〉、今年度は「Value of Waste」と題して〈ゴミの減量化〉と〈第一埋立護岸の利活用〉の課題を内包したプログラムに取り組みます。

ディレクター:樫村芙実(建築家、東京藝術大学建築科准教授)
キュレーター:蓮溪芳仁(建築家)
秋谷匠太郎(樫村研究室修士一年)
石井開(樫村研究室修士一年)
石原咲良(樫村研究室修士一年)


イベント一覧

展示「Value of Waste」
テーマである「Value of Waste」から「Waste=ポイ捨て」として浦安駅前で行ったドローイング、「Waste=護岸」として旧護岸にて行ったドローイングと共に、最終展示となる展示2に向けた計画図面を展示します。一見無駄と捉えられる物や現象に価値を見出す視点からまちを描き出すことで浦安市を紐解いていくと同時に、旧護岸横の緑地を敷地としてまちに対する小さな応答の方法を探ります。


ワークショップ「Value of  “GOGAN”」
旧護岸横の緑地を敷地として、市民が実際に護岸を歩きながら、気になる場所や面白いと思う場所に布を張っていくことで、護岸に参加者とともに散歩道をつくるワークショップ。▶︎申込フォームはこちら

  • 日時:12月8日(日) 14:00〜16:00
  • 場所:第一期埋立護岸 入船側、今川側
    ※小雨決行、荒天中止
  • 集合場所:今川地区側の入船橋下 予定
  • 定員:20人(小学生以下は保護者同伴)

展示「旧海岸線散歩道」
旧護岸横の2.5kmの緑地を敷地として、人が通過する、腰をかける、会話をする、景色を眺めるなどの用途を持ったストラクチャーを設置することで「旧海岸線散歩道」が出現します。来場者はその散歩道を自由に散策し、実際に体験することができます。長期的な都市計画的改変ではなく短期で小規模だからこそできる、場所に対する応答の方法を探ることで、第一期埋め立て護岸の今後について新たな視点を提案します。

  • 日時:1月25日(土)〜1月26日(日)10:00〜17:00
  • 会場:第一期埋立護岸横の緑地