完成した絵本を、今度は「手話で届ける」。
アートウィーク期間中に開催された「うらっこでつむぐ絵本づくり発表会~手話でよむ、みんなの物語~」
に向けて、子どもたちは少しずつ手話の練習を重ねてきました。

はじめての手話練習(12月23日)

最初の練習は12月23日。
千葉県聴覚障害者協会の小林さんご夫婦と、浦安市の手話通訳士の方にお越しいただき、子どもたちに手話を教えていただきました。
自己紹介の手話や、自分の名前を表す指文字、そして今回の手話読み聞かせで発表する「くまさんと不思議なコーンスープ」の手話を、一つひとつ丁寧に学んでいきます。

初めて触れる手話に戸惑いながらも、子どもたちは真剣な表情で、相手に伝えることを意識しながら手を動かしていました。

繰り返しの練習と積み重ね(12月25日〜)

12月25日は、前回の復習を中心に練習を行いました。
23日に参加できなかった子どもたちも加わり、改めて基本から手話を確認していきます。

冬休み期間中は、小林さんのご協力のもと撮影した手話練習動画を見ながら、それぞれが自宅で練習を続けました。
画面越しに手話を真似しながら、少しずつ動きを身体に覚えさせていきます。

本番を意識した対面練習(1月11日)

1月11日には再び集まり、対面での練習を行いました。
壁の前に立ち、本番を意識したかたちで通してみると、
「指をはっきり止めること」「使わない手を体の脇にピタッと添えること」など、
より相手に伝えるための細かなポイントを、子どもたちは実感として学んでいきました。

自分たちの様子を撮影して見返すことで、「どう見えているか」を意識しながら、表現を整えていく時間となりました。

最終リハーサル、そして発表会当日(1月18日)

1月18日、会場となったのは、イオンスタイル新浦安3階・こどものあそびば横の展示スペース。
最終リハーサルを経て、いよいよ本番を迎えます。

当日は、保護者の方や事前に申し込まれた方に加え、買い物の途中で足を止めてくださった方など、約20名の方にご覧いただきました。
12月23日の練習にも参加してくださった浦安市の手話通訳士の方にも本番まで見守っていただき、子どもたちは緊張しながらも、前をしっかりと見つめ、覚えてきた手話を相手に届けようと、一つひとつの動作に気持ちを込めて発表しました。静かな会場の中で、絵本の世界がまた広がっていく時間となりました。

プロジェクトを終えて

これで、「うらっこでつむぐ絵本づくり」はすべての工程を終えました。
絵を描く、物語をつくる、点字を打つ、そして手話で読む。
それぞれの役割を子どもたちが担いながら、一冊の絵本が完成し、さらに多くの人へとひらかれていきました。一人ひとりの表現がつながり、絵本となり、発表という場を通して広がっていく。
このプロジェクトは、子どもたち自身が「伝えること」「受け取ること」を体験しながら、誰かとともにつくる喜びを重ねていく時間だったのではないでしょうか。その過程で生まれた気づきや感覚が、子どもたち一人ひとりの中に静かに残っていくことこそが、この取り組みの大切な成果なのかもしれません。

「うらっこでつむぐ絵本づくり」は、ここで一区切りとなります。
それぞれの子どもたちが、この時間を胸に、それぞれの場所へと戻っていきます。

「うらっこでつむぐ絵本づくり」
これまでの記事:
①特別支援学級の小学生が絵本の挿絵をかく
②小学生が絵本の物語と表紙をつくる
③完成した絵本に点字を打つ
④手話で読み聞かせする ◀︎