浦安藝大では、10月22 日(日)にアーティストのマックス・ゴメス・カンレと浦安市在住の平田彩による2回目のワークショップ、「作るプロセスのこと」を美浜公民館で行いました。

▶︎第1回目「素材/材料のこと」はこちら

普段は作品を制作しているマックスにとって、作るプロセスは大切なことです。マックスはそれを旅に例えます。

飛行機や車で旅をするのもいいけれど、遠回りしたり歩いたりすることでしか見えない風景もある。絵を描くときも便利な手法ではなく、扱いづらいもので描くことで初めて生まれてくる美しさがある。

第1回目のワークショップ「素材/材料のこと」に続き、今回のワークショップでも様々な素材で身近な浦安を表現していきます。

参加者が、浦安の地図を描いていきます。自分が感じている距離感やスケール感を大切にして、自分にとっての地図を描きます。

次は木炭を使って、それぞれの地図を混ぜ合わせるように浦安の全体図を描いていきます。木炭で絵を描くことは参加者にとって新鮮な経験のようでした。みんなで描くことで、参加者の浦安への思いがこもった地図になっていきます。この地図はアルゼンチンで公開する予定です。

今回のワークショップでは日本の食文化の一つである海苔巻を作ります。かつて浦安は海苔の養殖が盛んでした。浦安の食を代表する海苔にアサリの炊き込みご飯を敷き、その上に色とりどりの素材を散りばめて、地図を作っていきます。

▲マテ茶をいれるマックス

アルゼンチンの食文化を代表するマテ茶を振る舞うマックス。

最後は、海苔巻を介して交流を深めていきます。ともに何かを作ったり、ゆっくり時間を過ごしたりするなかでコミュニティが形成されていくことに、あらためて気づかされました。