2026年2月3日〜2月8日に、市民プラザにて「拡張するファッション演習」の成果展を開催しました。
このプロジェクトは、人が生まれたときから自然に行っている「装い」に目を向け、対話や協働、アップサイクルを通して、孤立や孤独、ごみの減量といった地域の社会課題を考えてきた取り組みです。ディレクターの西尾美也さん、キュレーターの林央子さん、リサーチャーの安齋詩歩子さんを中心に、市民とアーティストがともに学び、つくり、語り合ってきた3年間の歩みを、ひとつの場に集約しました。

会場構成を担当したのはL PACK. 。空間には3つのオブジェが設置され、その内部に作品やドキュメントが立体的に展示されました。糸や布、服、地図ボードといった成果物だけでなく、写真やテキスト、記録映像も組み込まれ、プロジェクトの時間やプロセスが折り重なるように感じられる構成となりました。

展示では、「ののぽと育てる浦安綿花」で参加者のみなさんが育てた綿花から紡いだ糸や布、「What Clothes Can Be:服はどこまで服か」で生まれたリメイク服、そしてトーク&ワークショップ「拡張するファッション演習とは何だったのか」で制作された浦安を俯瞰する地図ボードなどを紹介しました。3年間の実践が、素材やかたちの違いを越えてつながっていることが伝わる空間となりました。

綿花の布や種に実際に触れられるコーナーでは、「こんなに軽いんですね」「やわらかい」といった声が聞かれました。また、市内で参加者が育てた綿花の種を来場者にプレゼントする取り組みも行い、「家で育ててみます」と受け取る方が多くいらっしゃいました。プロジェクトの営みが、それぞれの暮らしへと持ち帰られていく様子が印象的でした。

さらに、会場内の読み物やアーカイブ映像をじっくりと見入る来場者の姿も多く見られました。作品だけでなく、その背景にある対話や試行錯誤の積み重ねにも関心が寄せられ、3年間の取り組みが立体的に伝わる時間となりました。

今回の成果展は、これまでの歩みを振り返る場であると同時に、来場者それぞれが自分の「装い」について少し立ち止まって考えるきっかけにもなりました。服を通して生まれる関係や対話の可能性を、あらためて共有する機会となりました。

浦安藝大「拡張するファッション演習」成果展2023-2026
【実施概要】
日程:2026年2月3日(火)〜2月8日(日) 10:00-17:00 ※2月4日(水)は休館
会場:市民プラザWave101 多目的小ホール