5月9日(土)、市民プラザ ギャラリーにて、上原加菜さんによるワークショップ「わたしの体のタイルパレット」を開催しました。会場には、さまざまな色のモザイクタイルがずらりと並び、参加した子どもたちは、その小さなタイルを手に取りながら、自分の体の中にある“色”を探していきました。

今回使用したタイルは、名古屋モザイク工業株式会社さんにご協賛いただいたものです。
豊かな色幅を持つタイルが並ぶことで、肌や血管、唇、歯など、普段は意識しないような微細な色の違いにも自然と目が向いていきました。

ワークショップのはじまりには、浦安市健康増進課の保健師の方によるミニレクチャーを実施。「体はたくさんの細胞でできていること」や、「一見同じに見える肌にも、実はさまざまな色があること」について、タイルを細胞に見立てながら、子どもたちにもわかりやすく紹介していただきました。

その後、参加者は「はっけんシート」を手に、鏡を見ながら自分の体をじっくり観察していきました。手のひら、腕、ひじ、爪、唇、舌、歯、ほくろ。タイルを肌にそっと当てながら、「この紫、静脈の色みたい」「ここは少しオレンジっぽい」「歯って真っ白じゃないんだね」と、一人ひとりが自分だけの“体の色”を見つけていきます。中には、親の腕と自分の腕を見比べながら、「お母さんと色が違う!」と驚く子どもの姿もありました。また、家族同士で「ここは似てるね」「その色かわいいね」と話しながら観察する場面もあり、体を観察する行為そのものが、自然なコミュニケーションの時間にもなっていました。

同じ「肌色」だと思っていた部分にも、赤み、黄色、青み、紫、茶色など、さまざまな色が混ざっていること。光の当たり方や血管の位置によって、色が少しずつ変化していること。
子どもたちは、タイルを通して、自分の体の複雑さや面白さを少しずつ感じ取っているようでした。

観察を終えると、それぞれが見つけた色の中から4色を選び、いよいよ「タイルパレット」づくりへ。コースター型の土台にタイルを並べ、配置を考え、セメントで隙間を埋めていきます。

最後に表面を丁寧に拭き取ると、自分の体から見つけ出した色で構成された、小さなモザイク作品が完成しました。完成後には、「これは唇の色」「この色は手の血管」「ここはほくろ」と、作品を見せ合いながら自然と会話が生まれていました。同じテーブルに座った子ども同士や親子の間で、「どこの色?」「どうやって見つけたの?」とやり取りが続き、それぞれの体の違いや個性を共有する時間にもなっていました。

今回のワークショップでは、タイル作品をつくる体験を通して、子どもたちが自然と自分自身の体へ意識を向けていく様子が見られました。健康増進課によるレクチャーを入口に、まずは「体の色」を観察する。そこから少しずつ、「血管って何だろう」「なんで色が違うんだろう」「体の中ってどうなっているんだろう」と、健康や体の内側への興味・関心が広がっていく。楽しみながら手を動かす中で、自分の体や家族の体を見つめ直すきっかけが生まれていたことが、とても印象的でした。完成した「タイルパレット」は、今年度、市内の施設で展示予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。