7月3日(金)、令和8年度「まちラボ」を担当する東京藝術大学の先生方が、初めて浦安市を訪れました。
今回参加したのは、美術教育研究室の渡邉五大先生、伊藤将和先生、笹野井もも助教、そして音楽教育研究室の山下薫子教授、共創拠点センター長の伊藤達矢教授。浦安市職員とともに、市内各所を巡りながら、まちラボのテーマに関わる場所や、浦安ならではの風景・歴史・人々の営みに触れるフィールドワークを行いました。

最初に訪れたのは浦安市郷土博物館。島村館長のご案内のもと、漁師町として栄えた浦安の歴史や、海の埋め立てによって現在のまちが形成されるまでの歩みについて学びました。

屋外展示場「浦安のまち」では、映画の舞台にもなった民家や昔ながらの井戸を見学。実際にポンプを動かして水をくみ上げる先生の姿も見られました。べか舟をじっくり眺めたり、展示に熱心に耳を傾けたりと、それぞれの視点で浦安の歴史と向き合う時間となりました。


続いて訪れたのは、こども家庭支援センター。まちラボのテーマの一つである「ヤングケアラー」について、職員の皆さんから現状や支援の取り組みについてお話を伺いました。実際に子どもたちへ配布している相談カードや相談スペースも見学し、支援の現場を知ることで、アートだからこそできる関わり方について考える貴重な機会となりました。


そしてバスにアーティストも市役所の皆さんも一緒に乗り込み、いよいよ市内を巡るフィールドワークへ。
市役所を出発し、シンボルロードを通って総合公園へ向かいます。現地では治水課の矢作課長、竹内係長から、浦安の海や川、水辺空間への思いや「かわまちづくり」の取り組みについてお話を伺いました。海を眺めながら先生方の会話も自然と弾み、「護岸にモザイクタイルアートや壁画があったら面白いかもしれない」といったアイデアも飛び出しました。


その後も境川、鉄鋼団地、第一期埋立護岸などを巡り、それぞれの場所ならではの風景やスケール感を体感。車内では生涯学習課の石原さんによる浦安の歴史や豆知識クイズも行われ、終始和やかな雰囲気の中で浦安への理解を深めていきました。


アーバンリゾートライン沿いや清瀧神社の前を通り、最後に訪れたのは浦安駅前のせせらぎ広場。
現在は水が止まっているこの場所でも、先生方は人の流れや広場の使われ方をじっくり観察し、「ここで風景が少し変わるようなプロジェクトができたら」「人が思わず立ち止まる仕掛けがあると面白い」と、さまざまなアイデアを語り合っていました。

一日を通して浦安の歴史を知り、実際にまちを歩き、さまざまな場所に立ったことで、多くの着想を得た先生方。これから、それぞれの研究室ならではの視点で、浦安の魅力や社会課題をテーマにしたアートプロジェクトづくりが本格的に始まります。
これからどんなプロジェクトが生まれるのでしょうか。今後の「まちラボ」の展開に、ぜひご期待ください。
