課題とは

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浦安藝大はアートを通して浦安市の地域課題に取り組むプロジェクトです。市役所を起点としたリサーチにより、まずは浦安市のもつ課題を共に考え、共有することを大きな意義としています。そして課題へのアプローチを模索し、関心を寄せる人たちの異なるアプローチや考え方を混ぜ合わせて、協働の可能性を探ります。また、活動を通して出会った市民の方からボトムアップでいただいた課題や課題を持つ場にも取り組めるような発展を目指しています。

2023年度は「防災と水害」「高齢化と孤立」という課題に加え、「埋立地」「浦」などの浦安市の土地的背景に基づくテーマや、「食」「あきない」など浦安市の生活に根付く文化を取り上げたプログラムを展開しました。

2024年度には改めて市役所内でのリサーチをおこない、浦安市のもつ課題をさらに幅広く捉えることとなりました。そこで発見された9つの課題の中から今年度取り組む課題を選び、プログラムづくりの基盤としていきます。

9つの課題

9 development goals

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ごみの減量化

ごみはどこへゆくのか?

人は生きている限りごみを出し、浦安市のようにたくさんの人が集まり住む場所では、それらのごみをどう集めどう処理するのか、健全な暮らしのために常に探究されています。そして、持続可能な暮らしのためにごみの捉え方を更新し活用していくことを考えなければなりません。浦安市では4Rを推進しており、リサイクルの更なる促進と食品ロスの削減などによりごみの減量へつなげることを目標としています。わたしたちの生活と密接なごみはどのような存在でどこへゆくのでしょうか。

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第一期埋立護岸の利活用

第一期埋立護岸ってなに?

浦安市は漁師町だった時代から数度の埋め立てを繰り返し、市域は4倍に広がりました。そしてその埋め立て事業には第一期、第二期とあり、第一期埋め立て事業の際にできた護岸はその役割を終え、浦安市の歴史を語るものとして今川地区から入船地区にかけて現存しています。一方で東日本大震災の被害により一部損傷がみられます。わたしたちは今後、旧護岸が語る浦安市の歴史をどのように継承していくのでしょうか。

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社会的孤立の防止

人と人の「つながり」を生むために

日常生活もしくは社会生活において孤独を覚えたり、社会から孤立していることで心身に良くない影響を受けている状態を「孤独・孤立の状態」とするのであれば、孤独・孤立の状態は人生のあらゆる段階において誰にでも生じ得るものです。孤独・孤立の要因や状態は多様です。社会の変化により個人と社会及び他者との関わりが希薄になる中で、わたしたちはいかに孤独・孤立と向き合うのでしょうか。

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児童虐待の防止

子どもが安全に豊かに暮らすには?

浦安市では児童に関する相談は年に900件程度あり、虐待の通報の他に子育てに関する相談も増えています。そのように子育てに悩む家庭へ早めに対応することで、深刻な虐待に至らないように予防につなげています。また周辺の大人からの通報だけでなく当事者の子どもたち自身が助けを請える環境づくりも課題であります。子どもたちが安全に豊かであるとき大人もきっと安全で豊かであるはず。子どもが子どもらしく生きられるためにわたしたちには何ができるでしょうか。

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いじめの防止

いじめはなくすことができる?

いじめは人の尊厳を傷つけ、時には命を奪うことすらある深刻な行為です。多様性を理解し、ちがいを尊重し、認め合って生活していくことで、いじめ防止や誰もが自分らしく生きやすい社会の実現につながるはずです。お互いのちがいを認め合えることこそが根底にある普遍的な課題かもしれません。わたしたちはいじめをなくすことができるのでしょうか。

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がん検診の受診率の向上

健康とはなんだろう?

浦安市では市民の死因第一位であるがんに対して6種類のがん検診の実施や、働く世代の健康課題への取り組みなどをおこなっています。心身の健康は人間がその人らしく生きるための基盤であり、そして豊かなまちの基盤でもあります。そもそも健康とはどのようなものでしょうか。そして、わたしたちはいかにして健康な暮らしを築けるでしょうか。

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5.5m 道路の利活用

5.5m道路、どうつかう?

5.5m道路とは北栄、猫実、当代島地区の一部の道路です。地盤沈下解消のための北部土地改良事業で整備された水路が、その後、暗渠(あんきょ)化されました。その名の通り道幅は5.5mであり、農地用水路の上に蓋をしてアスファルト舗装をかぶせた構造となっているため重量制限があり、車止めにより車両の通行を制限しています。5.5m道路ではどんなことができるでしょうか。